本堂
◆江戸時代末期の慶応元年(1856)、当山の51世智法院日芳上人が間口6間・奥行5間半の本堂を建立しました。建立当初は茅葺きの屋根でしたが、明治43年(1910)に改修工事を行い瓦葺きの屋根となりました。昭和13年(1938)と平成4年(1992)にも屋根瓦の葺替え工事を行なっています。
建立以来150年を経て、荘厳な雰囲気の中に歴史を感じられます。
◆本堂内堂
正面には十界勧請のご本尊が 、左手には鬼子母尊神をはじめ法華経守護の各諸天善神が祀られています。
◆日蓮大聖人御一代記絵馬
本堂内に日蓮大聖人の御一代の絵馬が、大小合計51枚飾らています。
小松原御法難の大絵馬
明治13年奉納(写真左)
縦93cm×横155cm
◆木鼻…本堂入口左右の頭上に一対計四体の木鼻があります。獅子と白象の姿をしており、非常に精巧な彫刻がなされています。
鬼子母神・諸天善神 御尊前
◆本堂の左手に鬼子母神をはじめ法華経の守護神が祀られています。願掛けやご祈祷が行われ、多くの人の信仰を集めて親しまれています。
・鬼子母神(鬼形)…『妙法蓮華経陀羅尼品』に出てくる法華経の守護神で日蓮宗の祈祷の本尊。
・十羅刹女…鬼子母神の子供と云われる 十人の鬼神。様々な災難を退けるという。
・鬼子母神(子安)…天女の姿をしており、子授け・安産・子育ての神様。
・七面大明神…法華経の守護神で七難を退ける。
・日朝上人…身延山久遠寺の11世。身延山の隆盛に尽力された。晩年視力をなくしたが、祈りによって回復したことで、眼病の神様として有名。
・妙正大明神…疱瘡(天然痘)平癒する神様で、広くは様々な病気を治す神様。
・毘沙門天王…仏教を守護する四天王の一人。信仰する者の災難を払い、福を招くという。
・清正公大尊儀…戦国時代の武将で法華経の信者。勝負事・病除け・水難除けなどのご利益がある。
・稲荷大明神…五穀豊穣などを願う有名な神様。農業をはじめ産業・商業のほか家門の繁栄を守護する。
・三面大黒天…”福の神さま”として有名な大黒天の中でも、御利益多大な3つの顔を持つ大黒様。信仰する人には、福をもたらし、魔や災難を除き、無限の功徳を授けて下さいます。